安全の心得

§1.走行前の確認

1.1自転車に不備が無いか確認する

ブレーキシューやワイヤー類は消耗品であるから、こまめにチェックして交換する。ブレーキの効き、タイヤの空気圧、 ネジの緩みなどを点検する。

1.2ヘルメット・グローブの着用

部活動中はもちろんであるが、日常生活においてもヘルメット・グローブの着用を心がける。 人間は転倒する時多くの場合反射的に手をついてしまいます。よってグローブは手の保護にもなります。 ヘルメットは前後が同じ高さになるように水平にかぶる(図1)。 前が低すぎると視界が悪くなり、また高すぎると斜めかぶりになり、前頭部の保護にはなりません(図2)
左右のストラップ(あごひも)を同じ長さにそろえ、前後のストラップをまとめているものの位置を耳のすぐ下にくるように調節する(図3)。 頭部とヘルメットの間の隙間が大きい場合は、隙間にパッドを付けるなどの工夫する。ヘルメットごとで多少構造が異なるので、詳しくは各自、取扱説明書を参照すること。

誤った方法でヘルメットを着用しても、効果が激減する可能性があります。 皆さん、今一度正しい方法で着用できているか確認をしてください。

1.3その他

走行中にマップルを確認するのは煩わしく、また、よそ見をするという観点では危険であるので、できる限り走行前に目的地までの道をマップル等で把握しよう。また、万一の事故に備えて、ばんそうこう・ガーゼ・消毒薬・包帯・三角巾・保険証のコピーを個人で携帯すること。

§2.走行中の基本

2.1状況によって歩道を走ろう!

当たり前のことではあるが、信号無視や右側通行はやめましょう。自転車は道路交通法上、「軽車輌」といい、自動車やバイクと同じ「車」と規定されている。よって原則として、自転車は歩道で走らず、左車線の左端に寄って通行しなければならないことになっている。
しかし、自転車歩道通行可の標識(図1)がある歩道や、車道を走ると危険だと判断した場合(横風が強い・路肩が狭い・交通量が多いなど)は、極力歩道を通行すること。その場合、徐行して歩道の中央から車道寄りを通行しよう。車道寄りでない方で走ると、飛び出してきたものに対して急な対処がとりにくくなります。
また自転車専用道の標識(図2)がある場合は、歩行者や自転車以外の車両は進入禁止です。 よってこの標識がある時は必ず自転車専用道を走行すること。
自転車専用道は自転車が優先だが、歩道は、あくまでも歩行者優先道路なので 歩道では特にマナーを守って走りましょう。
自転車歩道通行可の標識 自転車専用道の標識

2.2隊列の組み方

隊列を組んで走る場合は、先頭と最後尾は経験者(2年目以上)、その間に初心者(1年目)を入れること。なるべく初心者でかためず、経験者が間に入り、そうすることにより初心者の自転車のパッキングの異常や、乗っている人の様子がよく分かります。

2.3一列走行

必ず一列で走行すること。その際、不意に前で走っている人が減速した時に対応できるよう、車間距離は最低自転車1台分(2〜3m)はあけること。車間距離はスピードに比例して広く取りましょう。
自動車は自転車よりもどうしてもスピードが早いので、追い越そうとします。追い越しやすくするために、1つの隊につき自転車5台を原則とします。手信号が早く伝わるようにするためでもある。また隊と隊の間隔は、常に50メートル以上はあけるよう心掛けること。
もし前の隊に追いついてしまった場合は、後ろの隊は1,2分ほど止まって前の隊との間隔を広げよう。

2.4手信号

隊列を組んで走る場合、走行中、様々な情報を前後でやりとりするために、手信号を用いる。後方で走る人は、前方で自転車が走っているので、どうしても前方の交通・道路状況を把握しづらい。よって先頭の人が適切な判断を下し、できる限り早く手信号をだして、後ろの人は前の人の手信号を更に後ろの人へと出して伝えること。
また前の人が手信号を出してなくても、自分が必要だと思ったら出しましょう。具体的には以下の手信号を参考にしてください。
【右折、左折】…曲がりたい方向に腕を横に伸ばす。

【徐行・停止】…手を後ろに出し、手のひらを広げる。

【右に寄る、左に寄る時】…右に寄る場合は、左手を斜め下に下ろし、手を横に振る。左に寄る場合は、その逆。

【車道に出る・歩道に上がる時】…車道に出る→車道に向けて指をさす。歩道に上がる→歩道に向けて指をさす。

2.5下り坂でのブレーキのかけ方・カーブの曲がり方

自転車によっては実用車のとは違い特別なブレーキが付いていて制動力が強くなっているため、ブレーキを強くすると、タイヤが全く動かないロックという状態になる。
よって下り坂の時などには、かなりのスピードがでるが、そのとき前タイヤがロックしてしまうと、後輪が持ち上がり乗っている人自身が前へふっとんでしまい、大怪我につながる可能性がある。これを防ぐために、ブレーキをかける時は、必ず後ろブレーキを若干早めにロックしない程度にかけてから前ブレーキをかけるようにする。
また、下り坂ではどうしてもスピードが出てしまい、そのままのスピードで曲がってしまうと、曲がり切れなかったり、砂利があると滑ったりして、大変危険である。これは下り坂に限らず平坦な道でも同じことが言える。
カーブに差し掛かったら、実際に曲がり始める前にブレーキをかけ、十分速度を落とした上でカーブに入る。また、下り坂は特にスピードが出てしまうので車間距離を出来る限り広くとること。

2.6ナイトラン・悪天候時のラン

悪天候や夜間の走行は普段とは様々な点で異なるので普段以上に注意して走行することが求められる。
いずれの場合においても視界が悪く、即座に手信号や交通状況を把握する事が困難なため、必ず十分な車間距離をとり、スピードも落として走行すること。他人からよく見えるように派手な色の服を着ると良い。
悪天候の場合、車の音は遮られがちである。路面が滑りやすかったり、また、前の人が跳ね上げた泥が顔にかかってしまうこともあるので、十分に注意しよう。また、雨の日はブレーキシューの減りが早いので効きにくくなったら、シューやアジャスターを調整しましょう。
夜に走行する場合、フロントライト・テールライトは必ず点灯すること。ライトはただ前を照らすだけのものではなく、対向車に自分の存在をアピールする役割もあるので非常に大切です。また、日が暮れると早く目的地に着こうという気持ちが先行して、どうしても焦ってしまい、その分事故に遭う可能性が高くなります。十分に注意しましょう。

2.7その他

走行中に携帯電話・マップル・デジカメの使用など、よそ見の原因となる行為は危険なので絶対にやめること。自転車を止めてから使用する。

§3.事故(後)の対応

以下に事故対応の手引きについて述べるが、その内容は『こちら』にまとめておいたので、これを各自印刷してマップルに挟んだり、財布にしまうなどして必ず携帯しておいてほしい。いざ事故にあうと、パニックに陥って、何をしたらよいかと混乱してしまうものです。

3.1事故が起きたら

事故発生時にまず行うのは以下の3つであり、一つの項目につき1人が就くのが望ましい。この割り振りについてはそのグループリーダーが行う(いない場合は学年の大きい者)。なお、これらは安全な場所に移動して落ち着いて行うこと。

  1. 事故をした人の手当て…意識の有無に応じた応急処置、病院の付き添い
  2. 連絡係…119番、110番、主将、安全係、救急車到着後の家族への連絡
  3. その他の対応…相手の身元の確認、救急車・警察などの到着時に事故の状況の説明

注意:様々な理由により人数が足りないことも考えられるが、その場合は上位に書かれているものを優先とする。

一.事故をした人の手当て

血が出ている場合、直接ガーゼ、ハンカチ、タオルなどで傷口を圧迫し血が止まるまで続ける。それでも出血が止まらない場合は5センチ幅にした布を傷口より心臓側で二重に巻き、棒などで締め上げて止血する(ただし30分に一回は緩めること)

二.連絡係

【119番への連絡】

火事か救急かと聞かれるので→救急と答える。
場所…目印になるような場所(交差点名、近くにあるお店の名前など)を言う。
近くに目印となるものがなければ、自ら道順を説明して救急車を誘導することも考えられる。
事故の状況…何と何とが、どのように事故を起こしたのか。
事故を起こした人はどういう容態なのか(血は出ているか、意識はあるかなど)。

【家族への連絡】
  • 名大サイクリング部であること、自分の名前
  • 事故の時間、場所、状況
  • 本人の容態
  • これからの対応
  • こちらの連絡先
注意:こちら以上に家族は動揺するはずなので、家族の方をむやみに心配させないよう落ち着いて説明すること。
【大学への報告】

課外活動中に事故や怪我などのトラブルがあった場合は
学務課 平日:052-789-2164
    土日祝:052-896-6827
名古屋大学サイクリング部であること、事故者の名前、学部、学年を伝える

【主将、安全係への連絡】

事故の報告を行い、今後の対応を相談する

三.その他の対応

相手の名前、住所、連絡先などを聞く。
事故が発生した場合は、警察に報告する義務がある。
警察が来た時に状況の説明…当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並びに損壊した物及びその損壊の程度、当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を警察に告げる。

3.2保険について

事故に関係する、領収書、病院の診断書は保管しておくこと。保険の適応を受けるのは警察による事故証明書が必要である。病院の治療費、自転車修理費の領収書等は保険利用に際して、必要とされる場合があるので必ず保管しておくこと。
また、万が一の事故・怪我をした時のために、全ての部員に大学生協の学生総合共済の生命共済に加入することをお勧めする。しかし、他に個人的に、事故・怪我に対応できる保険に加入していれば、上記の保険に加入しなくてもよいが、必ずどちらかの保険に加入すること。都合上、加入できない人がいたら相談にのります。

3.3その他

事故を起こしてしまった人は、上記の処理が一段落ついたら事故報告書を書いてもらい、そしてミーティング時に事故報告会を開き事故報告をしてもらいます。
事故報告書は、後にデータをまとめて分析し、それを本ページまたは部誌に無記名で公開したいと思ってます。事故報告会では事故の状況や原因、事故後の対処の仕方などについて詳しく話し合い、そうすることによりみんなの安全への意識を高め、同様の事故を防ぐための対策をみんなで考え、共有してもらいます。
従って事故を起こしてしまった人は、部員みんなのためでもあると思って、面倒がらずに事故報告をしてくれるよう協力してほしい。
事故報告書は『こちら』…事故を起こしてしまった人は各自印刷して、所定の欄に記入をして安全係までに渡してください。

§4.最後に

どうにかこうにか作ってみた「安全の心得」ですが、情報や知識も足りず、まだまだ不十分なところもあると思います。 一通り読んでみて「これを載せたほうがいいんじゃないか」とか「ここはこう書いたほうがいい」というような意見や提案があれば、ぜひ当HP管理人や主将まで教えてください。メールのあて先はトップページの下の方に載せてあります。

安全係としても、よりよい「安全の心得」ができるように一層情報や知識を広めていきたいと思います。 現在の「安全の心得」がたたき台となって真摯な意見の交換がなされることで、 よりよい「安全の心得」ができ、部員みんなの安全への意識も高まっていくのだと思います。