新旧部長対決

新旧部長対決
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37代部長サドルと35代部長エネが別ルートを通って、名古屋→東京のタイムアタックをすることに
エネは信号の少ない中山道ルートを選択(ただし獲得標高が・・・)
サドルは距離の少ない東海道ルートを選択(ただし箱根と渋滞が・・・)


サドル

【企画・準備編】
エネさんに前々から東京まで競争しようみたいなことは言われていたが、まさか本当にやることになるとは思わなかった。いつやるのか聞いてみたところ、なんと自分の誕生日を指定してきたときには、変な笑いが出てきた。
 日本橋までのルートは自分のホームグラウンドであるところの東海道。エネさんは中央道ルートで走ることになった。1号の名古屋東京間は3度走破しており、何キロ地点でどんな風景が見えるとかそういうレベルまで覚えていたので、迷うことは絶対にありえない。中央道ルートは山岳コースだし、箱根を除けば全面フラットな東海道なら太刀打ちできると思っていた。
東海道のルートの特徴は以下の通り

☆メリット☆
・箱根を除き平地
・峠が少ない
・気温が下がらない
・距離が短い
・休憩スポットが多い

★デメリット★
・信号が多い
・箱根がある
・交通量が多い
・箱根がある
・箱根
・箱根

 デメリットが一極集中した極端なルートであるが、それはすなわちそこさえ攻略できれば勝てるということなのだ。さらに藤枝市まではこの季節は追い風であり、走っていてすごく楽しい。向こうは信号が少ないとはいえ山岳ルート。少しだけ勝算はあった気がした。
ちなみに、R246御殿場ルートというのも存在するが、両方走ったことのある法政の田村くんによれば箱根のほうが楽らしい。
服装は普通の夏用ジャージにベースレイヤー、レッグウォーマー、指ぬきグローブ。一応、バッグにパールイズミの5℃対応のウインドバイカーとフルフィンガーグローブを入れたが使ってない。バッグにはほかに、財布、モバイルバッテリー、補給(1本満足バー、ブラックサンダー、チョコブラウニー、ウイダーインゼリー、粉末ポカリ)、輪行袋、最低限の工具、予備チューブ、携帯ポンプ。補給に関しては、いままでのロングライド経験で最適だと思ったものをチョイスした。粉末のポカリは水を買えば作れるので余裕があれば持ってるといいかも。
エネさんが超軽装で登場したのにかなりビビったが、これでも装備は最低限に抑えた。極度の心配性なのでこれくらいないと無理。
つむりさんのブログを読んで、補給にはやっぱりおにぎりが一番と書いてあったので、休憩ではおにぎりを食べるようにした。
家で前回の東京アタックのデータを頭に叩き込んで出発地の名大に向かった。


【名大→豊橋】
 出発が深夜なだけあって交通量は皆無。信号が多いけど車がいないだけで全然走りやすさが違った。ロングライドのとき、50km近くで足が攣ることが割とあるが今回はそんなこともなく、追い風にのって本宿の登りもハイペースで走り、豊橋のいつものコンビニに2時間42分ほどで到着。ここまで67.2km。これは1年前とほぼ同じタイム。Twitter確認するとエネさんが数分前に恵那に着いていた。あそこけっこうアップダウンあったよな?!とか思いつつ、改めてエネさんの化け物っぷりを知った。競争しているのでおにぎりと肉まん買って5分で再出発した。


【豊橋→掛川】
 いつもの県道3号ルートを踏襲。新所原を過ぎた後、跨線橋を渡るか直進するかの2通りルートが存在するが、何回も走ってきて跨線橋を渡る方が速いことがわかっていたので、そっちを通った。浜松市に入る手前の西浜名橋は個人的オススメスポットで、街灯がなく、水面に映る漁火と浜名バイパスの車、あと星空がすごく綺麗なので夜間に通過することをオススメする。やっかいな浜松掛川間のバイパス回避も一切迷うこともなく、この区間微妙にアップダウンがあるが、それも場所と度合いもしっかり覚えていたので苦にならなかった。東の空がうっすら明るくなってきた頃、掛川に到着。ここまで130.9kmで5時間24分くらい。これも1年前とほぼ同じかやや速めのタイム。確実にいいペースで走れていた。Twitterを確認すると、エネさんが登りとは思えないペースで走っており、平地のアドバンテージがほとんど得られていない状況だった。そしてこのコンビニ、おにぎりが全滅しており、仕方なく納豆巻きを食べて10分くらいで再出発。


【掛川→清水】
金谷峠もできれば夜明け前に越えたかったけど、貧脚の自分には不可能だった。金谷峠は朝日がすごく綺麗なので、夜明けに通過することをオススメする。朝になって島田市・藤枝市あたりは交通量が多くなりペースがだいぶ下がった。さらに宇津ノ谷を越えて静岡市に入ると渋滞が発生しており、ストレスのたまる一方だった。静岡駅を過ぎるとだいぶマシになった。この日は平日。登校中の静岡の学生の横を名古屋の学生が東京に向かって猛スピードで走り抜けていく様は絵になるんじゃないか(?)。そんなこんなで清水興津のローソンに到着。ここまで195.6kmで8時間20分くらい。自己ベスト更新ペースだ。Twitterを確認するとエネさんが鳥居峠と塩尻峠があったためか、ペースが自分と同じくらいにまでなっていたので、少し余裕持って15分ほど休憩した。眠気が襲ってこないのが怖くてモンエナ1本入れた。


【清水→三島】
 由比の東海道線崩落現場を見つつ、バイパス回避で県道へ。富士川駅付近は向かい風で少し脚にきた。さらに富士市を過ぎて沼津市街地までの千本松原の県道は、どんなに走っても風景が全然変わらず、路面が悪いので手にも疲労が溜まる、東京アタックでも不快区間TOP3に入る。あとなぜか大型車が多い。バイパスが並行してるのに。箱根登り口の麓のセブンに到着。
ここまで241kmで10時間40分。ペースは落ちたが、ここまでキャノボ達成ペースだった。この5分前にエネさんが勝沼に到着しており、ついにエネさんを先行する形となった。
気温も上がってきてけっこう暑かったので、レッグウォーマーを脱いだ。しかしこの行為が破滅への第1歩となる。


【三島→小田原】
240km走った後の箱根は非常にキツイ。これは何度走っても変わらなかった。そして出発前に頭に叩き込んだ峠までの距離を13kmだと勘違いしてしまっていた。本当は16kmである。これが今回最大の失敗だった。残り1km(すなわち12kmくらいの地点)でペースを上げたが、登りが終わらない。あれ…?あれ……?とか思っているうちにペースがビックリするくらい落ちた。ペース配分を盛大に間違えた僕は、箱根峠登頂と同時に足を攣り、道の駅で20分ほど倒れていた。これは箱根の気温が予想以上に低く、レッグウォーマーを脱いだことによる脚の冷えも要因のひとつであり、完全にやらかした。
足の攣りが収まって、箱根の1号の登り返しを越え、下りに入ったところで眠気が襲ってきて、気づいたら箱根湯本にいた。ここでハンガーノックになりかけ、小田原のセブンで休憩。283.4kmで13時間28分。なんと40kmに3時間近くかけてしまった。
かなり腹が減っていたので、肉まん×3とおにぎり×4も食った。Twitterを確認するととっくにエネさんは相模湖を通過しており、いよいよ敗北濃厚となってきた。箱根で一気にひっくり返された。
あとから東工大の島田さんに旧道使った方が登り返しが少なくて楽という話を聞いた。


【小田原→日本橋】
とにかくヤバい以外の感情を失った僕は、湘南海岸を30km/h台後半で走り続けた。300kmを超えても、ヤバいと思うとこんなにスピードって出るもんなんだなって思った。大磯からR134に入るルート(箱根駅伝のコース)で平塚をパスし、藤沢に入るとなんと渋滞が酷く、全然進めなかった。いつもの足攣りスポットの遊行寺坂も気合で乗り越えた。いつも休憩してる東戸塚のコンビニも休んでる暇はないと思ってスルーした。
戸塚の踏切で10分以上足止めを食らった時点で勝利は諦めたが、せめて差は1時間以内にしたいと思ってTwitterを確認するとまだ日本橋には着いていないようだった。中央道ルートは走ったことがないのでよくわからなかったが、「どんなに速くても17時間はかかるんじゃないか」と思い、目標を17時間台ゴールに切り替えた。
それでもエネさんの動向は気になっていたので保土ヶ谷の信号待ちでTwitterを確認すると、15時間56分でゴールしていた。さすがに乾いた笑いが出た。消化試合が始まった。
17時間台ゴールに向けて、横浜を抜けて、鶴見、川崎と信号の多い区間もトップスピードで信号接続の悪さも切り抜けた。多摩川を渡って、品川に入ると、金曜の夕方ということもありタクシーが多かった。タクシーのウインカーを見ながらタクシーをかわし、銀座へ。ここからはスプリントで景色なんて一切見ていない。ただ車をかわすことだけに集中した。そして日本橋ゴール。小田原からは90kmノンストップ。名大から367kmで17時間58分だった。自己ベストも更新し、なんとか17時間台に乗せられたが、エネさんに2時間も差をつけられてしまい、とても喜べる状態ではなかった。
日本橋のオフィス街の片隅でしばらく頭を抱え、Twitterで多くに人からお疲れ様のメッセージをいただいても、不甲斐ない走りで申し訳ないという気持ちしかなかった。気持ちの整理がついたところで、3kmほど走って上野駅から輪行して浦和の実家に帰った。
 そのあと実家にエネさんや岡部、東工大の島田さん勝倉さんが来てくれて誕生日を祝っていただいた。本当にありがとうございます。誕生日に360kmも走った人間は日本に10人いないんじゃないだろうか。21年間の人生で最も壮絶な誕生日だった。


 【あとがき】
 このような貴重な?機会を与えてくださったエネさんには感謝しています。360kmのレースなんてやったことない人がほとんどだと思うので、いい経験になりました。長距離の競争はもうやりたくないです。と思ったけど年に1回ならいいかな?くらいにまでは回復しました。でも自分は最長で400kmまでしか走ったことがないので、しばらくは距離を伸ばすことにチャレンジしたいなと思います。
 長文読んでいただきありがとうございました。ロングライドは最初は怖いけど、1度やると刺激的な体験がたくさん得られます。後輩たちがロングライドにもっと興味を持って、挑戦してくれるとうれしいです。





エネ

【企画・準備編】
自分と同じ埼玉県出身のサドル君(第37代部長)とは、以前より「埼玉の実家までどちらが速く帰省できるかいつか競争したいね♪」などと話していた。ちょうど10月第4週にさいたまクリテリウムとGiro de Hotakaという関東でのイベントが重なっていた上に、10月24日はサドル君の誕生日ということもあり、24日にアタックを決行することにした。
日本橋までのルートは自由とのことだったので、自分はサドル君が走るであろう東海道ではなく、中央道ルート(R19→R20の長野山梨経由)を選択した。せっかく競争するのだから同じルートでは面白くないし、国道19号は2014年になってからよく走っていて個人的にナウい国道だったので、東海道ルートとどちらが速いのか比べてみたかったからだ。中央道ルートの特徴は以下の通り。

☆メリット☆
・信号が少ない
・変化に富んだアップダウンが楽しめる
・たくさん峠がある
・箱根峠を越えなくていい

★デメリット★
・少しだけ距離が長い(東海道より30kmほど長い)
・少しだけ獲得標高が高い(東海道の2.5倍)
・少しだけ寒い
・街灯が少ない
・夜の国道19号は大型トラック(70km/h)の巣窟
・コンビニなどの休憩スポットが少ない
・狭くて長いトンネルがある(鳥居トンネルと新笹子トンネル)

 なんかデメリットが多いような気がするが、距離の長さは信号の少なさでカバーできるし、いくら獲得標高が多くても登ればその分だけ下りがあるわけだし、寒さも路面が凍結さえしなければ耐えられる。なにより、箱根峠を越えなくていいというのはデカい。キャノボ挑戦の時も痛感したが、数百キロ漕いだ後にそびえる天下の剣・箱根峠は、脚だけでなく時間もごっそり削られる。中央道ルートには箱根のようなぶっ飛んだ超級山岳は無い。まあ、そのほかのデメリットは度重なる試走による経験と気合でなんとかなる…はず。とにかく、サドル君に勝てばいいわけだ。
ウインドブレーカーを入れたバックパックを背負うかとても迷ったが、結局持っていかないことにした。そのかわり、40Lのゴミ袋(名古屋市指定)をジャージのポケットに入れた。他にはネックウォーマー(結局使わなかった)と携帯ポンプとお財布携帯、あと補給食としてクリフバー6個とロキソニンを持った。その他の替えチューブや携帯工具はサドルバッグへ。
走り慣れた道とはいっても、具体的な距離や標高が分かるとモチベーションが上がるので、最後にコースプロフィールを印刷して、18時間を目標に設定したタイムテーブルを書き込み、ステムに巻き付けて準備完了。

【自宅→名大】(13km)
自宅から出発しようかと思っていたが、せっかくだからサドル君と同じ名大からスタートすることにした。名大までは自宅から13kmほど。いつもの通学路を漕いで名大に着くと、意外と多くの部員が集まっていた。どうやらヒロヤさんが下宿を引っ越すらしく、そのお別れ飲み会をしていたらしい。少し酒臭かったけど、部員たちから元気をもらった。
みんなで記念撮影をして、明朝午前0時。山手グリーンロードをお互い北と南へ漕ぎだし、新旧部長対決がスタートした。

【名大→恵那】
名古屋市内を抜けるまでは信号が多いので焦らず頑張りすぎず、県道15号を淡々と進んだ。多治見まで漕いだところでクリフバーをもぐもぐしながら、今日は脚の調子がいいことに気付く。国道19号に入ってからも、調子に乗ってぐいぐい漕いで行く。予定より30分早く恵那に到着。ここまで64.2km。twitterで確認してもサドル君はまだ豊橋に到着してないみたいだった。かなりいい感じだとニヤニヤしながら、おにぎりを買って10分ほど休憩してから再出発した。

【恵那→寝覚の床】
恵那を出発して中津川を過ぎたら、本格的な国道19号の始まり。コンビニはおろか、ろくな街灯もないので、慎重に漕いで行く。ちょうど新月と重なってしまって、予想以上に道が暗かったが、レザインのライトが明るく道を照らしてくれた。ダンシングを織り交ぜつつ、登坂車線をクリアして、予定より1時間早く寝覚の床に到着。ここまで120.6km。twitterを確認すると、どうやらサドル君は自分が恵那を出発した5分後に豊橋を出発したらしかった。あちらもかなりいいペースだ。とりあえず「やばい、サドル君の方がペース速いじゃん」などとつぶやいて動揺を誘ってみる。気温も下がってきていたので、急いでお茶とおにぎりを買って出発した。

【寝覚の床→岡谷】
寝覚の床を出発して25kmくらいで、このルート最初の峠(トンネル)の鳥居トンネルに到着。このトンネル、夏の工事で洞内がだいぶ明るくなって走りやすくなった。トンネルを抜けたら、あとは塩尻まで20kmあまりのダウンヒル。ダウンヒルといっても、緩い下り坂なので頑張って漕ぐ。下っている途中、奈良井宿あたりの紅葉がきれいだった。紅葉が楽しめるのも中央道ルートの醍醐味の一つだ。ちなみに中津川から塩尻まで信号で止まったのは一回だけだった。 塩尻の市街地まで下ると朝日も出てきてテンションも上がってきた。クリフバーをもぐもぐしながら、このルートの最高所、塩尻峠(1012m)をパス。峠の下りで少し渋滞していた。朝日の照り返しが眩しい諏訪湖沿いを快走して、岡谷のコンビニに到着。ここまで192.9km。まだ予定より1時間以上余裕があった。twitterで確認すると、サドル君も同じくらいのペースで走っているようだった。予想以上に速い…。おまけに「甘城ブリリアントパーク見たすぎる」とかつぶやいていた。さすがNUCCの部長だけあって心身ともにタフだ。とりあえず、おにぎりを食道に詰め込んで出発。

【岡谷→勝沼】
岡谷市街を抜けるまで、朝の通勤で渋滞につかまり、少しストレスがたまった。3つめの峠である富士見峠を越えると、あとは甲府までずっと下り。追い風も手伝ってウキウキで下ハン持って高速巡航していた。ここの区間は道も単調だし疲れも出てくる時間帯だったので、ペースダウンを心配したが、かなりいいペースで勝沼へ到着。ここまで268.7km。すぐさまtwitterで敵情視察をすると、サドル君は早くも箱根の麓の三島に到着したらしかった。ということは日本橋まで120kmあまり。かなり速いペースだ。自分はあと峠を2つ残しており(しかもどちらも難関)、日本橋まで130kmほどある。冗談抜きでヤバくなってきた。急いでトイレを済ませて、次なる峠、笹子トンネルへと向かった。

【勝沼→相模湖】
勝沼を出発してから新笹子トンネルまでは、結構きつい登り。でもここでペースを落とすわけにはいかないし、気温も上がってきていたので、頑張ってアウターのままガシガシ登って行った。このルートで最難関のトンネルを無事に抜けて、大月まで下ったら、あとは相模湖まで細かいアップダウンを繰り返し。そのアップダウンの中でも一番きついのが上野原の登り返し。そしてついにその登り返しのところで右脚が攣った。新笹子トンネルの登りで頑張りすぎた…。しょうがないのでダンシングでごまかしながら、相模湖に到着。ここまで329km。今回休憩を予定していたコンビニの中で、唯一使ったことがなかったが、無事にチェックインできた。Twitterを見ると、サドル君は箱根を越え、すでに小田原に下っていた。しかし、彼も箱根の登りに苦しんだらしく「もうダメだ」「アカン、死んでしまう」などとつぶやいていた。こちらも負けじと「キツすぎて吐きそう」とつぶやいておいた。ちなみにその時の吐き気はゼロだった。シューズカバーと手袋をポケットにしまって、ゴールの日本橋に向けてスタートした。残り60km。

【相模湖→日本橋】
ビキビキする脚を拳で黙らせながら、大垂水峠を越え、ついに東京都へ入った。高尾まで下った後は、日本橋までずっと平坦ルート。これでもかってくらい無数に沸いてくる信号機をパスしつつ、40km/h巡航で先を急いだ。日野バイパスでアルファロメオに乗ったマダムに轢かれそうになったり、銀杏地雷に苦しめられたりしたが、無事に新宿まで来た。あとは事前に調べてあった軽車両通行禁止の新宿御苑トンネルをパスすれば、皇居だ。このあたりまで来ると、オシャレなローディーさんがたくさんいて、いいペースで牽いてくれた。皇居のお堀沿いに国道20号を走りながら、このあたりでサドル君に抜かれたらどうしようと思うと、気が気でなかった。最後の交差点を曲がり、ドキドキしながら無事に日本橋に到着。サドル君がまだ到着していないことを確認してから、記念に1枚写真を撮った。タイムは15時間56分で、名大からの距離は393kmだった。何度か日本橋に来たことはあるが、明るいうちに到着できたのは初めてだった。twitterを見ると、サドル君は戸塚の開かずの踏切に苦しめられているらしかった。中央道ルートならそんな踏切に苦しめられることもないのに…。

【日本橋→埼玉の実家】
サドル君を日本橋で待ってもよかったけど、少し時間がかかりそうだったし、翌日の予定もあったので、申し訳ないけど先に帰路に着くことにした。日本橋から実家まではおよそ35km。勝利の余韻に浸りながら、渋滞する国道254号線をのんびり漕いで帰った。朝霞の登りをあんなにきつく感じたのは初めてだったかもしれない。
実家に着いた後は、車でサドル君の家に向かい、名大のおかべや東工大のしまだ君とかつくらきゅんと合流して、みんなでサドル君の誕生日を祝った。

【あとがき】
まず、東京まで一緒に走るならまだしも、競争するという無茶な企画に(誕生日にもかかわらず)乗ってくれたサドル君には、お礼を言いたいです。ありがとうございました、またいつか地獄のバースデーライドしよう!
あと、今回走ったルートは、中山道と甲州街道を組み合わせたルートだったので、いつかはちゃんとした軽井沢経由の中山道で東京まで漕いでみたいです。
最後まで、長文を読んでいただきありがとうございました。この記事でロングライドに少しでも興味を持ったら、是非東京アタックにチャレンジしてみてください。後輩たちが新しいルート(たとえば南アルプス横断ルートとか)を開拓してくれるのを楽しみにしています。