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安全の心得

原作:フナ('07年度 安全係)
監査:深尾('06年度 安全係)


はじめに

アウトドアスポーツ一般に言えることですが、野外で活動を行う以上、なんらかの危険が伴います。 サイクリングに関してもそれは例外ではなく、活動中に事故が発生する可能性は十分にあります。

それならば、事故に対してなんらかの対応策を用意しておくのが、部としての責任だと思います。 もし、一緒に走っている部員が事故にあったとき、ただ慌てるだけなのか、それとも、少しでも何かできることはないのか。 そんなことを部員皆で考えていくきっかけを作っていく事が必要です。

今までは、その対応策の一つとして、2006年度から安全に対する意識を高めることを目的としてミーティング時に 事故報告会をやってきました。 2007年度からは、活動中の安全対策として参考になるようなことを徐々に本ページで公開していく予定です。 本ページに記載する安全の心得を参考にし、安全への意識を高めてもらいたいです。

些細な事故でも起こしてしまえば、楽しいはずのサイクリングも台無しです。より充実したサイクリングを目指しましょう!

部員の皆さんは、こちらから事故対応マニュアルおよび事故対応報告書をダウンロードしてください。

事故対応マニュアル

事故報告書


目次

§1. 走行前の確認

  1. 自転車に不備がないか確認する
  2. ヘルメット・グローブの着用
  3. その他

§2. 走行中の基本

  1. 状況によって歩道を走ろう!
  2. 隊列の組み方
  3. 一列走行
  4. 手信号
  5. 下り坂でのブレーキのかけ方・カーブの曲がり方
  6. ナイトラン・悪天候時のラン
  7. その他

§3. 事故(後)の対応

  1. 事故が起きたら
  2. 保健について
  3. その他

§4. 最後に


§1. 走行前の確認

1.1 自転車に不備が無いか確認する

ブレーキの効きタイヤの空気圧、ネジの緩みなどは、走り出す前に点検しましょう。 ブレーキシューやワイヤー類は消耗品ですから、こまめにチェックして交換しましょう。 ブレーキワイヤーは部室にて安価で販売しています。

1.2 ヘルメット・グローブの着用

部活動中はもちろんのこと、普段自転車に乗るときもヘルメット・グローブの着用を心がけましょう。

ヘルメットのかぶり方

ヘルメットは前後が同じ高さになるように水平にかぶる(図1)。 前が低すぎると視界が悪くなり、また高すぎると斜めかぶりになり、前頭部の保護にならない(図2)。 左右のストラップ(あごひも)を同じ長さにそろえ、前後のストラップをまとめているものの位置を耳のすぐ下にくるように調節する(図3)。

頭部とヘルメットの間の隙間が大きい場合は、隙間にパッドを付けるなどの工夫する。 ヘルメットごとで多少構造が異なるので、詳しくは各自、取扱説明書を参照すること。

誤った方法でヘルメットを着用しても、効果が激減する可能性があります。 皆さん、今一度正しい方法で着用できているか確認をしてください。

人間は転倒する時多くの場合反射的に手をついてしまいますので、グローブは手の保護となります。 走行中の衝撃を和らげる効果もありますので、できるだけつけるようにしましょう。

1.3 その他

走行中に地図を確認するのは危険であるので、できる限り走行前に目的地までの道を把握しておきましょう。 また、万一の事故に備えて、ばんそうこう・ガーゼ・消毒薬・包帯・三角巾などの救急セットと、保険証のコピー、部で配布しているエマージェンシーカードを個人で携帯しましょう。


§2. 走行中の基本

2.1 状況によって歩道を走ろう!

当たり前のことですが、信号無視や右側通行(逆走)、飲酒運転等の違法行為は絶対にやめましょう。 自転車は道路交通法上、「軽車輌」といい、自動車やバイクと同じ「車」と規定されているため、歩道は走らず、車道の左端に寄って通行しなければならないことになっています。

しかし、自転車歩道通行可の標識(図1)がある歩道や、車道を走ると危険だと判断した場合(横風が強い・路肩が狭い・交通量が多いなど)は、極力歩道を通行しましょう。 その場合は、歩道の中央から車道寄りを徐行しましょう。車道寄りでない方で走ると、建物から飛び出してきた歩行者などを回避しづらくなります。

また自転車専用道の標識(図2)がある場合は、歩行者や自転車以外の車両は進入禁止です。 よってこの標識がある時は必ず自転車専用道を走行しましょう。 自転車専用道は自転車が優先ですが、歩道は、あくまでも歩行者優先道路なので特にマナーを守って走りましょう。

2.2 隊列の組み方

隊列を組んで走る場合は、先頭と最後尾は経験者(2年目以上)、その間に初心者(1年目)を入れましょう。 なるべく初心者でかためず、経験者が間に入ることで、初心者の自転車のパッキングの異常や、乗っている人の様子がよく分かります。

2.3 一列走行

必ず一列で走行しましょう。 前で走っている人が急に減速した時に対応できるよう、車間距離は最低自転車1台分(2〜3m)はあけましょう。 また、車間距離はスピードに比例して広く取りましょう。

自動車は自転車よりもスピードが早いので、必ず追い越そうとしてきます。 自動車が自転車を追い越しやすくするため、1つの隊につき自転車5台程度を原則とします。 これは手信号が早く伝わるようにするためでもあります。 また、隊と隊の間隔は、常に50メートル以上あけるよう心掛けてください。

もし前の隊に追いついてしまった場合は、後ろの隊は1,2分ほど止まって前の隊との間隔を広げましょう。

2.4 手信号

隊列を組んで走る場合、走行中、様々な情報を前後でやりとりするために、手信号を用います。 後方で走る人は、前方で自転車が走っているので、どうしても前方の交通・道路状況を把握しづらいです。 そこで、先頭の人が手信号をだして、後ろの人は前の人の手信号を更に後ろの人へと出して伝えて、前方の状況を共有します。

また、前の人が手信号を出してなくても、自分が必要だと思ったら出しましょう。 手信号の例は以下を参考にしてください。

手信号の例

ジェスチャーの説明

①②…主に交差点で使う手信号です。左折、右折の合図になります。

③④…主に路上駐車の車や落下物を避ける時に使います。この合図が出されたら前方の障害物に注意して下さい。また、道路の車線が狭くなるときなどにも使われます。

⑤…落下物(アルミ缶、 石など)や、地面に空いた穴、段差があることを示します。この手信号が前から伝わってきた場合には、路面をよく見て走行して下さい。

⑥⑦…主に信号での減速に使われます。大抵の場合、⑦のみが用いられますが、前に遅い車両がいるなどの場合には⑥も使われます。この手信号が出されたら、前方の信号(または車両)をよく見るとともに、前を走っている部員に追突しないよう、適宜ブレーキを使って速度を調節してください。

2.5 下り坂でのブレーキのかけ方・カーブの曲がり方

ロードバイクやクロスバイクには、ママチャリなどとは違うブレーキが付いていて、制動力が強くなっています。 ブレーキを強く握ってしまうと、タイヤがロックされ、全く動かなくなります。 特に、最近のロードバイクに搭載されている油圧ブレーキは、ロックしやすくなっています。

下り坂の時など、スピードが出ているときにときに前タイヤがロックしてしまうと、後輪が持ち上がり乗っている人自身が前へふっとんでしまい、大怪我につながる可能性があります。 これを防ぐために、ブレーキをかける時は、必ず後ろブレーキを若干早めにロックしない程度にかけてから前ブレーキをかけるようにしましょう。

また、スピードが出ている状態で曲がってしまうと、曲がり切れなかったり、砂利に足を取られて滑ったりして、大変危険です。 カーブに差し掛かったら、実際に曲がり始める前にブレーキをかけ、十分速度を落とした上でカーブに入りましょう。 また、下り坂は特にスピードが出やすいので、車間距離を出来る限り広くとりスピードを抑えて走行しましょう。

2.6 ナイトラン・悪天候時のラン

悪天候や夜間の走行は普段とは様々な点で異なるので、普段以上に注意して走行することが求められます。

視界が悪く、即座に手信号や交通状況を把握する事が困難なため、必ず十分な車間距離をとり、スピードも落として走行しましょう。 また、他人からよく見えるように派手な色の服を着ると良いです。 蛍光色のものや、反射素材の付いたものが望ましいです。

悪天候の場合、車の音は遮られがちですから、注意しましょう。 路面が滑りやすかったり、また、前の人が跳ね上げた泥が顔にかかってしまうこともあるので、十分に注意しましょう。 また、雨の日はブレーキシューの減りが早いので効きにくくなったら、シューやアジャスターを調整しましょう。(特にリムブレーキ)

夜に走行する場合、フロントライト・テールライトは必ず点灯しましょう。 ライトはただ前を照らすだけのものではなく、対向車に自分の存在をアピールする役割もあるので非常に大切です。 また、日が暮れると早く目的地に着こうという気持ちが先行して、どうしても焦ってしまい、その分事故に遭う可能性が高くなります。 十分に注意しましょう。

2.7 その他

走行中のスマホ使用など、よそ見の原因となる行為は危険なので絶対にやめましょう。 必ず自転車を止めてから使用してください。


§3. 事故(後)の対応

以下に事故対応の手順について書きましたが、その内容は事故対応マニュアルにまとめてあるので、これを各自印刷して携帯するようにしましょう。 いざ事故にあうと、パニックに陥って、何をしたらよいかと混乱してしまうものです。 あらかじめ目を通しておきましょう。

3.1 事故が起きたら

事故発生時にまず行うのは以下の3つで、1つの項目につき1人就くのが望ましいです。 この割り振りについてはその班のリーダーが行います。(特に決まっていない場合は学年の大きい者) なお、これらは安全な場所に移動して落ち着いて行います。

  1. 怪我人の手当て…意識の有無に応じた応急処置、病院の付き添い
  2. 連絡係…119番、110番、主将、安全係、救急車到着後の家族への連絡
  3. その他対応…相手の身元の確認、救急車・警察などの到着時に事故の状況の説明

様々な理由により人数が足りないことも考えられますが、その場合は上位に書かれているものを優先してください。 どれもかならず必要なことです。自分と怪我人以外にだれもいない場合でも、すべて行ってください。

3.2 保険について

事故に関係する、領収書、病院の診断書は保管しておいてください。 保険の適応を受けるのは警察による事故証明書が必要です。 病院の治療費、自転車修理費の領収書等は保険利用に際して、必要とされる場合があるので必ず保管しておきましょう。

万が一、事故や怪我をした時のために、全ての部員に大学生協の学生総合共済の生命共済に加入することをお勧めします。 しかし、他に個人的に、事故・怪我に対応できる保険に加入していれば上記の保険に加入しなくてもよいですが、必ずいずれかの保険に加入してください。 また、共済だけでは自転車事故の際、相手側に対して支払うお金を受け取れないので、学生賠償責任保険にも加入をお勧めします。

都合上、保険に加入できない人がいたら相談にのります。主将、主務、安全係のいずれかに連絡してください。

3.3 その他

事故を起こしてしまった人は、上記の処理が一段落ついたら事故報告書を書き、ミーティング時に事故報告をしてもらいます。

事故報告書は、後にデータをまとめて分析し、それを本ページまたは部誌に無記名で公開したいと思ってます。 ミーティング時の事故報告では事故の状況や原因、事故後の対処の仕方などについて詳しく話し合い、そうすることによりみんなの安全への意識を高め、同様の事故を防ぐための対策をみんなで考え、共有してもらいます。

従って事故を起こしてしまった人は、部員みんなのためでもあると思って、面倒がらずに事故報告をしてくれるよう協力してください。

事故を起こしてしまった人は、事故報告書を印刷して、所定の欄に記入をして安全係までに渡してください。


§4. 最後に

どうにかこうにか作ってみた「安全の心得」ですが、情報や知識も足りず、まだまだ不十分なところもあると思います。 一通り読んでみて「これを載せたほうがいいんじゃないか」とか「ここはこう書いたほうがいい」というような意見や提案があれば、ぜひ当HP管理人や主将まで教えてください。 メールのあて先はトップページの下の方に載せてあります。

安全係としても、よりよい「安全の心得」ができるように一層情報や知識を広めていきたいと思います。 現在の「安全の心得」がたたき台となって真摯な意見の交換がなされることで、よりよい「安全の心得」ができ、部員みんなの安全への意識も高まっていくのだと思います。


追記

ユアサ('22年度 安全係)

このページの作成から約15年がたち、自転車部を取り巻く環境も変わっているため、少し改良いたしました。 依然として、事故をゼロにすることはかなっていませんが、少しでも後輩の役に立てばと思います。